
皆さま、こんにちは。
パクロス編集長の石倉です。
こちらのパクロスストアに編集部ブログがあると若手スタッフから聞きまして書かせていただきます。
編集後記では書ききれなかったことや、マニアックすぎてボツになった話などを、
ここでは書いていこうと思います。
今回は、最近テレビで見たお話から、仕事にもつながる“心構え”について少しだけお話しさせてください。
ある番組で、元中日監督の落合博満さんが語っていたのですが、落合さんが現役時代に所属していた巨人軍の監督「長嶋茂雄」さんのエピソードが、とても印象に残りました。
当時の長嶋監督は、たとえ負けている試合でも、次の日のために温存しておきたい主力選手をどんどん投入していたそうです。
それを見た落合さんが「なぜそんなことを?」と聞いたところ、長嶋監督はこう答えたそうです。
「毎日東京ドームに来る人もいれば、今日が最初で最後の人もいる。
そんな“たった一度”のお客さまに、“今日は捨て試合だった”なんて思わせてはいけない。
最後まで全力を尽くして、“これが長嶋ジャイアンツだ”と納得して帰ってもらいたいんだ。」
この言葉に、私ははっとしました。
私たちの仕事も同じで、毎日いろいろな方と関わります。その中には、たまたま今日だけやりとりする方や、偶然初めて出会う方もいるかもしれません。
でも、もしかしたらその人にとっては「一生に一度の接点」かもしれないんですよね。
だからこそ、「今日は忙しいから」「まあこれでいいか」といった妥協は、ほんの少しのつもりでも、相手には“雑な対応”として伝わってしまうかもしれません。
私も編集長として、日々いろいろな選択や判断をしていますが、このエピソードを聞いてからは「その判断は“お客さまにとって”どうなのか?」という視点を一つ意識するようになりました。
“今日、自分が接する相手は、一生に一度のお客さまかもしれない”
そう思うだけで、いつもの仕事が少しだけ、丁寧になる気がします。
これからも、読者の皆さまにとっての“たった一度”のパクロスが、楽しく、気持ちよく読める一冊であるように。
そんな気持ちを忘れずに、今後もパクロス作りに励んで参ります。
それではまたお会いしましょう。