皆さま、こんにちは。パクロス編集長の石倉です。
この夏休みの期間に、私の友人がアメリカのラスベガスに行く機会があり、その体験談を聞かせてもらいました。異文化に触れることは、いつの時代も私たちに新鮮な驚きと気づきを与えてくれます。今回、とくに心に残ったのは、日本とアメリカの物価と安全性の差でした。
友人はアメリカのラスベガスに宿泊したのですが、現地に滞在してみてまず驚いたのは、その物価の高さです。スターバックスで朝食とコーヒーを買うだけで約2,500円、定食は3,000円以上することが珍しくなく、6日間の滞在で食事だけで20万円近くかかってしまい、「本当に高い」と感じたそうです。これは経済的な側面ですが、心のゆとりにも関わることだと改めて感じるとのことでした。
そして、友人が肌で感じたのは「安全」に対する意識の違いです。外出中に少し様子が変わった老婆に絡まれてしまい、突然「お前は14歳か!? なぜタバコを吸ってるんだ!? バチ当たりが!!」といった内容で英語で激しく罵られ、さらには携帯していたポシェットに老婆が手を入れた際は、銃を向けられるのではないか……と脳裏によぎったその時、ポシェットから出てきたのはスマートフォンだったようです。
生の実感をするとともに、改めてこの国を筆頭とした海外では、些細なトラブルのリスクが死に直結するのだと改めて認識したそうです。
ラスベガスのような都市でも、中心地(マンダレイ・ベイやルクソールなど)は比較的治安が良いものの、今回の滞在で友人が宿泊したコンベンションセンターがあるエリアは街の端に位置し、あまり治安が良くないと感じたそうです。
夜間には、理由もなく挙動不審な動きをしている人がいたりするため、道を迂回せざるを得ない場面も日常的にある他、同じホテルに泊まっていた旅客が窃盗被害にあったと聞いたため、友人はホテルの部屋には物を置かないように気をつけたそうです。ラスベガスのカジノの中は安全のようですが、数年前と比べてもアメリカ全体の治安が少し悪くなっているように感じるとの声も聞かれたとのことです。
また、ネバダ州がマリファナを解禁しているため、街の至るところでマリファナらしき匂いが漂っていたそうです。ホテルの階段などでもその匂いを嗅ぐことがあり、現地の人から「この匂いがするところは危ないから覚えておいた方がいい」と教えられたとのことです。その匂いは「甘臭い植物の匂い」で、人生で嗅いだことのない独特の匂いだそうです。これは、まさに異文化で身を守るための、大切な「知恵」だと感じたとのことでした。
友人はこの体験を通じて、日本がいかに「圧倒的に平和な国」であるかを実感したそうです。「隙を見せたら終わり」という言葉が、海外では現実味を帯びる瞬間があるのだと、今回の滞在で痛感したとのことです。
日々の生活の中では、当たり前すぎて意識しないことも多い日本の「安全」という恵み。
友人の経験談を通じて、そのかけがえのない価値を改めて噛みしめる良い機会となりました。
それでは、また次のブログ記事でお会いしましょう。